音で疲れを取る 〜本居宣長さんもやっていた・鈴屋

本居宣長さんといえば、教科書に出てくる国学の人。18世紀からの『国学』の祖。

そのくらいの認識しかなかったのですが、三重県松阪とご縁ができ、通うようになり、もう少し知ることになりました。「本居宣長記念館』を訪れる機会を得たのです。



本居宣長さんは、生涯をかけて日本の古典を研究しました。「源氏物語」の評価を一変させ、以来日本を代表する文学となりました。その後35年の歳月を『古事記』の解読に費やしました。『古事記伝』44冊を書き終わったのは69歳のとき。昼間は医師として働き、2男3女の父として71歳の生涯を全う。記念館には、幼少期からの足跡を追い、17歳にして書き上げた『大日本天下四海画図』も展示されていました。畳何畳分かもある大きな日本地図です。

展示の中に、本居さんは知の巨匠でありましたが、日中は医師、夜は講義と執筆、家内安全で奇異な行動のない人だったと書かれていたのが印象的でした。天才=変わった人、というのが本居さんの場合は当てはまらないようです。

記念館を出ますと、古びた日本家屋があります。これが、鈴屋(すずのや)と呼ばれる宣長さんの邸宅が移築された建物です。はっきり言って薄暗い。ここで大作を書き上げたんだ・・と、目は大丈夫だったのだろうか?と心配になりました。

鈴屋と呼ばれる由来は、本居さんが大切にしていた『鈴』によります。

「宣長の鈴」といえば、書斎に掛けられた『柱掛鈴』が有名だそうですが、他にも『駅鈴』『十字鈴』があり、全部で7つの鈴が伝わっているそうです。

宣長さんは、記念館を見ても『超人』ぶりがすごいのですが、疲れた時は『鈴の音』に癒されていたそうです。鈴の高周波が、宣長さんのすごい『脳』の疲れをとっていたのは、とても興味深いことです。



お土産として買った『鉄鈴』のレプリカ。7つの鈴のひとつ。

宣長さんは、松阪の『小津』という豪商の生まれです。木綿や和紙など手広く商いをしていった一族です。現代ですと、映画監督の小津安二郎さんも、その一族の方で、松阪で青春時代を過ごしました。宣長さんは、源氏物語を研究し『もののあわれ』をクローズアップしました。映画監督の小津さんも『もののあわれ』の影響を受けたと語っています。

松阪は豪商のまちとも言われます。なぜならば松阪は三井グループの祖、三井高利をはじめとする『松阪商人』を輩出した地なのです。三井の他に国分グループの創業家も松阪出身。長谷川家、小津家の邸宅も残っています。明治期に大蔵省勤務から国立銀行頭取になった原田二郎さんの邸宅も残っています。

経済力をバックに、豊な文化が育まれたまち。それが松阪だと感じました。

私たちがJALNIに、強調しようとしている高周波の効力が体験的に取り入れられていたことに感慨を覚えます。

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